エステサロンを開業する際や、開業して間もないころは、「エステサロン業界とはどんな業界なのか」、「競合はどこなのか」といった情報を集めている方が多いでしょう。
念願だったエステサロンを開業し、誰もが成功を目指してサロン運営をされていると思いますが、そのためには、市場の分析や競合の調査は欠かせません。
しかし、エステ業界の現状として、開業して1年未満のうちに約6割のサロンが閉店してしまうといったデータもあります。
アフターコロナの影響や、エステサロン業界の動向、競合の参入など、エステサロンを取り巻く外部環境のあおりを受けて閉店・倒産に陥ってしまった、、、というサロン様も少なくありません。
上記のような外部の環境要因を受けやすいのが、個人サロンや小規模サロンです。
エステサロンで自分たちだけで出来る対策と違って、市場の状態や競合の影響はどうしようもないのでは、、、。と不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、外的環境からの影響に関しても、十分な対策をすることで失敗を回避したり、倒産リスクを下げることが可能です。
この記事では、主に小規模サロン・個人サロンの開業を検討されている方や、開業間もない方を対象に、倒産につながってしまう原因、倒産を回避するための方法をお伝えします。
その中でも、エステ業界の市場の流れ、市場や競合の影響を受けた場合の対応方法を詳しくお話していきます。
また、エステサロンで自分たちでできる対策については、以下の記事をご覧ください。
【60%が1年で倒産?!】エステサロン経営を始めよう【長く愛される勝ち組サロンになる方法①】
もくじ
エステ業界の現状を知る
まず初めに、エステ業界の現状について確認していきましょう。
最近では、大手脱毛サロンの倒産のニュースや、消費者トラブルをきっかけに法的トラブルに発展・・・などのエステ業界のマイナスなニュースをよく耳にします。
実際の所、エステ業界の現状や倒産率はどのようになっているのでしょうか。
エステ業界の現状・市場規模
エステ業界の市場規模を見ていきましょう。
ホットペッパービューティーアカデミーで公開している業界別売上調査によると、2023年度の女性エステ市場規模は大きく減少しています。なんと前年比-22.1%となっています。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー
エステサロンの年間利用回数や来店時に利用する金額減少など、様々な要因によって売上規模が減少しているといえます。
一方で、男性の市場規模は増加しており、男性の市場規模は前年比+ 8.2%となっています。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー
グラフから、女性の市場規模は減少傾向にあり、男性の市場規模は年々増加傾向にあることが分かります。
男性の市場規模の増加の背景として、男性の美意識の高まりなどから男性用の基礎化粧品やメンズ脱毛などのニーズが増えていることがあげられます。
しかし女性の市場規模に関しては減少傾向とはいえ、まだまだ男性市場規模の2倍以上あります。
エステ業界の市場分析については、詳しくはこちらの記事でもご紹介しております。
エステ業界の倒産率
次にエステ業界の倒産率について詳しくみていきましょう。
東京商工リサーチの調査によると、2023年度のエステティック業の倒産(負債1,000万円以上)は95件となり、前年度比69.6%増と急増しています。
さらに2004年度以降の20年間では、2019年度の76件を超えて最多を記録したそうです。
参考:東京商工リサーチ
また、冒頭でもお話した通り、個人サロンや小規模サロンは外的要因の影響を受けやすく、倒産につながってしまう可能性も高いです。
次の章で個人サロン・小規模サロンにありがちな失敗や、倒産につながってしまう原因について探っていきましょう。
世情やエステ業界全体から見た失敗・倒産の原因
まず、世情やエステ業界全体などの外的要因についてみていきましょう。

- 大手サロンによる顧客の囲い込み
- 美容医療業界への顧客の流出
- 異業種からエステ業界へ新規出店した競合サロンの増加
- 物価上昇や最低賃金の増加による資金繰りの悪化
以上大きく4つの要因があげられます。
詳しくみていきましょう。
①大手サロンによる顧客の囲い込み
エステ業界の市場規模が停滞している中で、大手サロンによる顧客の囲い込みが増えています。
大手サロンは、店舗数が多かったり、設備投資や広告費に多くの費用をかけることが可能であることから、集客や価格競争において優位な点があります。
大手サロンには無い小規模サロンならではのポイントを見つけアピールしていく必要があります。
②美容医療業界への顧客の流失
近年、美容医療業界は勢いがあり脱毛やフェイシャルなどエステサロンと同じ分野での施術も多く存在します。
エステサロンと美容医療クリニックの主な違いは以下になります。

エステサロンとの一番大きな違いとして、美容医療クリニックは、医師免許を持った医師による施術が可能である部分が大きく、医療行為が出来る点や、トラブルが起きてしまった際にそのままクリニックで治療を受けることが可能である点です。
そのため、より高い効果を求め美容医療クリニックを受診する方も増えています。
顧客の流失を防ぐためにも、美容クリニックとエステサロンの差別化ポイントをわかりやすく伝えることが大切です。
美容医療クリニックはエステサロンに比べ、1回あたりの施術の価格が高い傾向にあります。
だからこそ、価格面や居心地の良さなどエステサロンならではの魅力で差別化を図っていきましょう。
③異業種からエステ業界へ新規出店した競合サロンの増加
近年、異業種からエステサロン業界に新規出店するケースも増えています。
特別な資格などが必要なく参入できたり、事業再構築補助金などの補助金を活用できるため、新規参入のハードルが低くなっていると考えられます。
異業種での経験や、資金力をもとに経営を行う方が多く、競合として大きな影響力を持つ場合もあるので、いかに差別化していくかがポイントとなります。
④物価上昇や最低賃金の増加による資金繰りの悪化
エステ業界に関わらず、すべての業界においても言えることですが、物価上昇による原材料費の高騰に伴い、利益率が下落傾向にあるサロン様が多いです。
メニューの値上げを検討するサロン様も多いですが、大幅に値上げをしてしまうと、リピーター離れの原因にもなりうる為、金額の上げ幅であったり、値上げのタイミングを悩まれている方も多いです。
また、最低賃金の増加により人件費の高騰もあげられます。
物価高と合わせて利益の減少に影響を与えるため、資金繰りが悪化してしまうサロン様も少なくありません。
エステ業界の市場規模が停滞している中で、広告費などを多くかけられる大手サロンや美容医療を扱うクリニック、異業種から新規出店した比較的資金力のある競合サロンと比較すると、個人サロンや小規模サロンは生き残りが難しいこともうなずけます。
以上のように、世情やエステ業界全体から見た失敗・倒産の原因として大きく4つの原因があることをお話しました。
次の章では、そんな原因の対策や、失敗・倒産を避けるコツについてお伝えしていきます。
成功するサロンになろう!失敗・倒産を避けるコツ3選
この章では、業界の動向や競合などの様々な外部要因について適切に対処を行い、売上を伸ばしたり店舗展開を進めている「成功サロン」になる為のコツをご紹介していきます。
①外的要因に負けない!差別化を図ろう
まず、先ほど紹介したサロンを取り巻く外部環境(大手サロン・美容医療クリニック・新規参入サロンなど)に負けないために必要なのが、「差別化」です。
大手サロンと個人サロンを比較した際、資金力や影響力、集客力などの差から、なかなか勝てるものが無い・・・といった声を耳にします。
そんな時に、個人サロンや小規模サロンならではの強みや魅力を見出し、アピールを行っていくことが必要です。
しかし、
「差別化をすることが大切なのはわかるけれど、実際にどの部分で差別化ができるのか見つけることが難しい・・・」
という声も耳にします。
そんな時に大切なのが、競合について徹底的なリサーチを行うことです。
具体的なリサーチの方法として、
- インターネットを利用して検索
- 口コミを分析
- SNSの投稿をチェック
- 美容業界に詳しい人にお話を聞く
- 実際に店舗に行ってみて体験
など、様々な方法があります。
対象となる競合の調査を行うことで、強み・弱みを把握し自サロンと比べることで差別化できる点を見出していきましょう。
例えば、大手サロンの調査を行い、価格では負けてしまっているが、施術時間はこちらの方が長いといった結果が出たとします。
その場合、お客様1人1人に向き合ったサービスについてや、1日〇組限定といった個人サロンならではの特別感やホスピタリティを生かして差別化を行いアピールしていきましょう。
また、開業の際に時間をかけて他のサロンにはない独自性のあるコンセプトを考えることも大切です!
独自性のあるコンセプトを軸とすることで、差別化を行いながらもブレの無い経営を行っていくことが可能になります。
コンセプトの設定については、こちらの記事をご覧ください。
②経費削減・利益率確保
サロンの開業・経営において「資金繰り」は非常に重要です。
資金繰りを楽にしていくために、経費削減と利益の確保をおこなっていきましょう。
オススメな方法として、開業予定・営業中のサロンにおいて、費用の見込みや現状を把握したうえで、必要かどうかを見極め、無駄があれば削減していくことです。
その際、大きな注意点が1つあります。
経費削減の際に、必要である経費は絶対に削減しないことです。
利益率を確保するためにやみくもに経費を削減してしまうと、顧客満足度の低下やスタッフのモチベーションを下げるきっかけとなってしまうからです。
顧客満足度が下がってしまうと、リピート率が下がり全体的な売上が減少してしまう危険性があります。
また、スタッフの労働環境が悪化すると離職の可能性があり、営業ができなくなってしまうリスクもあるので注意しましょう。

だからこそ、必要な経費は残したうえで、メリハリのある経費削減を行いましょう。
全体的なバランスをみて判断していくことが大切です。
オススメの経費削減の方法として、
「通信費や固定費などの契約先を見直しコスト削減を図る」
「備品をまとめ買いすることでお得に購入する」
「紙のカルテ・契約書の管理を電子化して購入費用や置き場所の費用を削減する」
などがあります。
無理のない範囲でコツコツと行っていきましょう!
③助成金・補助金を利用しよう!小規模サロンならではのものも!
サロン開業時や運営中に助成金や補助金が受けられる可能性があるのはご存知でしょうか。
エステサロンで利用できる可能性のあるものの例として、以下のものがあります。(2024年8月時点)


個人サロン、小規模サロンならではの補助金も存在するので、利用できる補助金・助成金があれば積極的な利用がオススメです!
助成金や補助金の種類によって要項などが変わる為、自分のサロンのやりたいことや現状に合った助成金・補助金を調査し、取り入れていきましょう!
例として、
<スタッフの待遇を改善したい場合>
スタッフのキャリアアップにつながる制度を新設することも一つの方法です。
キャリアアップ助成金の要項を満たすことができれば、助成金を受給し、スタッフの定着率を上げ、サロンクオリティの向上が可能です。
<システムを導入したい場合>
サロンにシステムの導入を検討している場合、要件に合えばIT導入補助金を利用してお得に導入することが可能です。
システムの導入により、サロン業務の電子化や、効率のよいサロン運営を実現できます。
上記のような利用事例やメリットがあります。
助成金や補助金について、詳しくはこちらの記事でご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
以上が、失敗を減らし倒産を避け、成功サロンを目指すためのコツになります。
内的要因・外的要因における対策の共通点として、調査による現状把握を行い、差別化を行っていったり、軌道修正や改善を行っていくことが大切であるといえるでしょう。
しかし、開業準備や開業直後はとても忙しく、個人サロンや小規模サロンでは人手が足りず対応できない・・・とお悩みの経営者様も多いかと思います。
そんな方にオススメなのがシステムの利用です。
システムを利用すれば、業務フローの時短が出来たり、電子化が可能になることで経費の削減にもつながります。
次の章では、エステサロンにオススメのシステムについてお話していきます。
失敗知らずの開業・安定したサロン運営にはサロンズソリューションファミリー!
様々な外的要因に負けずに、エステサロンのスムーズな開業、安定したサロン運営を叶えるオススメのシステムは、サロンズソリューションファミリーです!
サロンズソリューションファミリーとは、
- サロンズソリューション【予約管理・顧客管理・レジ・集計・分析など】
- ペンギンカルテ【電子カルテ】
- けいやくん【特商法に対応した電子契約書作成】
といったエステサロンに特化したシステムが全て連携しており、サロンの業務をトータルサポートしているシステムです。
業界実績20年以上の会社が手掛けるシステムだからこそ、サロン運営に必要な機能が揃っています!
\サロンズソリューションファミリーで出来ること/

サロンズソリューションファミリーを利用すれば、
- 複数経路の予約を一元管理(業務フロー効率化)
- 24時間対応可能な自動予約機能(業務フロー効率化)
- 集計・分析機能によるデータ活用(資金繰り・販促に活用可能)
- 在庫管理をタブレットで行いペーパレス&時短が可能(業務フロー効率化)
- 紙カルテの電子化(経費削減)
- 特商法・法改正に対応した電子契約書の作成(法律順守・トラブル回避) など
効率の良い業務フローを確立したり、経費の削減、法トラブル回避などが可能になります。
その結果、安心のサロン経営へとつながります。
さらに使用中のサポートも充実♪
分からないこと、困ったことがあれば、電話・メール・LINEなどで手厚いサポートを受けることも可能です!
また、開業時のお困りごとや、システム導入時のIT補助金などの利用についてもお気軽にご相談ください。
熟練のスタッフがサポートさせていただきます。
まとめ
- 新規開店後1年未満に倒産するサロンは約60%といったデータがあり、エステサロンの倒産率は高いといえるでしょう。
- 2023年度のエステティック業の倒産は95件で、最多を記録しました。中でも個人サロン・小規模サロンの割合が最も多いです。
- 失敗・倒産を避けるコツとして、徹底したリサーチを行い、外部要因に対しては、差別化を行うことが必要です。
- 経費削減や補助金なども積極的に活用していきましょう!
- 失敗・倒産を回避し、安定経営を行うにはサロンズソリューションファミリーの利用がオススメです!
2003年の発売以降導入実績5,000店舗。美容業界初のクラウドCRM POS「サロンズソリューション」のほかにも、特商法に対応した電子契約書「けいやくん」、サロンワークに特化した電子カルテ「ペンギンカルテ」など業界特化のサービスを提供しております。
システム導入をご検討中の方はお気軽にお問合せください。経験豊富なスタッフがお手伝いさせていただきます。
